福岡市南区平和のすみい婦人科クリニック

子宮筋腫について

1子宮筋腫とは何ですか?

  子宮は筋肉よりできており、その筋肉にコブができるのが子宮筋腫です。子宮筋腫は良性の腫瘍です。
この子宮筋腫は女性の多かれ少なかれ3〜5人に1人は子宮筋腫を持っています。
子宮筋腫は女性ホルモンに依存して大きくなりますので、月経がある間は増大する可能性があります。

2子宮筋腫の症状は何ですか?

  子宮筋腫があれば、すべてに月経血量が多かったり、月経痛がひどかったりするわけではありません。
子宮筋腫のできる部位は以下の3つに分類されます。子宮筋腫のできる部位によって、
それぞれ症状が異なります。

  • ①奨膜下筋腫・・・コブとして認識されることが多いです。
  • ②筋層内筋腫・・・コブとして認識されたり、月経血量が多かったりします。
  • ③粘膜下筋腫・・・月経血量が多く,コブとして認識されにくいです。

3子宮筋腫の治療法はどのように行われるのですか?

  以前、子宮筋腫は全例手術によってのみの治療しかありませんでした。
しかし、最近は薬によって子宮筋腫を小さくする治療法があります。その原理は、前述のように、
子宮筋腫は女性ホルモンに依存して大きくなるわけですので、
女性ホルモンを下げてあげる治療を行います。
治療方法は点鼻薬と注射で行う2通りがあります。

4最後に

  上記で述べましたとおり、女性の多かれ少なかれ3〜5人に1人は子宮筋腫を持っています。
しかし、子宮筋腫を指摘された全ての方がすぐさまに治療が必要とは思われません。
しかし、子宮筋腫は女性ホルモンに依存して大きくなりますので、
月経がある間は増大する可能性があります。
また、子宮筋腫が子宮癌に移行することは、1,000人に1人と極めて稀ですが、
急激な増大や閉経後の増大は悪性を疑わなくてはなりません。
症状がなくても定期的な検診が必要と思われます。
検診は簡単な検査で婦人科的診察と超音波検査でわかります。
月経痛や月経血の量が多い方や下腹部が膨れていると気になられる方がおられましたら、
お気軽に当クリニックまでお越し下さい。